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Fig.2 Amplitudes of displacement in regular waves

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Fig.3 Amplitudes of displacement in regular waves

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Fig.4 Amplitudes of bending moments in regular waves

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Fig.5 Amplitudes of bending moments in regular waves

Fig.6に模型Aの波振幅1cmの規則波中(実機相当2m)及びその波にさらに15cm/s(実機相当3knot)の潮流を波と同方向から入力した場合の模型長手方向各点の上下変位振幅を示す。Fig.7にこのときの曲げモーメントの比較をします。Fig.8に模型Bの波振幅2cmの規則波中(実機相当2m)及びその波にさらに20cm/s(実機相当4knot)の潮流と3m/s(実機30m/s)の風を波と同方向から入力した場合の複合外力中での模型長手方向各点の上下変位振幅を示す。●点が波のみでΔ点が複合外力中であり、上からL/λ=1,2,3,4である。波のみの短波長側では複合外力下では応答は全体に小さくなり、特に後端の動きが押さえられている。この原因としては水槽内で作られる潮流や風が見かけの波長を変化させるとともに波を乱し、かつ持ち上がろうとする後端を風が押し下げるように作用したことが考えられる。規則波中でもL/λ>5での変位は非常に小さかったがこの複合外力中ではL/λ>4の波で模型はほとんど上下変位を示さなかった。Fig.9にこのときの曲げモーメントの比較を示す。複合外力下での上下応答は小さくなったが、曲げモーメントに関してはL/λ=0.82以外の点では大差ないことがわかる。また、L/λ>3の波では複合外力下でも各点における曲げモーメントの振幅が異なり、模型の弾性変形がわかるただし、潮流、風により入射波の見かけの波長が変化するため曲げモーメントの大きくなる箇所が変化している構造的な安全性を検討する場合に、潮流等による入射被の波長変化を検討しておくことが重要である。
Fig.10に上述の波、風、潮流の単独外力下と複合外力下での定常漂流力(係留力)の実験結果と単独外力での各漂流力を足し合わせた結果とを比較して示す。波と潮流が同じ進行方向の場合、見かけの波長が長くなるので横軸は次式で示す潮流を伴う場合の出会い波長と船長の比で示した。

 

 

 

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